ニャるほど、トルコ美術史

トルコ美術史の紹介。歴史を知れば、もっと楽しくなる!

日本が発見!イスタンブール最古の歴史

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トルコ最大都市のイスタンブール

ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ大陸とアジア大陸をまたがる都市です。

 

ヨーロッパとアジアの大陸を横断するには、船を利用するか、車で橋を渡るか、海底トンネルを通る鉄道に乗るか、3つの手段があります。

 

海底トンネルを通る鉄道こと「マルマライ」は2013年に開業しました。

工事は日本企業の大成建設が主に行っていました。

 

この工事でイスタンブール最古の歴史となる遺跡が発見されました。

 

 

マルマライ建設で発見した遺跡

マルマライのヨーロッパ側の終端予定地イエニカプから遺跡が発見されました。

2つの大きな発見がありました。

一つ目は、新石器時代の居住地の発見です。これはイスタンブール最古です。

二つ目は、ビザンティン時代、テオドシウス帝時代(408〜450年)の港の遺構と沈没船の発見です。

これらの発見がすでに歴史の教科書に載っているのかはわかりませんが、この発見からイスタンブールの歴史は始まります。

参考記事:

TURKEY - 8,000-year-old remains of early Anatolians discovered in Istanbul

TURKEY - Yenikapı dig to postpone opening of Istanbul Marmaray, academic says

 

イスタンブールという場所の歴史

イスタンブールの場所は、古代ギリシャ時代(紀元前7世紀頃)に「ビザンティオン」という名の都市として建設されました。

 

330年ローマ帝国時代コンスタンティヌス帝が、ローマから遷都して「コンスタンティノープル」と呼ばれるようになりました。

このローマ帝国時代に、水道、街路、広場、公衆浴場、ヒポドロームなどを建設しました。

 

395年にローマ帝国が東西に分裂し、ビザンティン帝国東ローマ帝国が成立しました。

コンスタンティノープルビザンティン帝国の首都となりました。

ビザンティン帝国は東方キリスト教会(ギリシア正教)を信奉していました。そのため東方キリスト教会の建物が数多く建設されました。

現在のアヤソフィア聖堂、テオドシウス帝の大城壁はこの時代です。 

 

その後、1204年十字軍によって征服され、一時ラテン帝国(ローマ・カトリック教)となりますが、1261年にビザンティン帝国が首都を奪還しました。

 

そして、1453年オスマン帝国のメフメト2世がコンスタンティノープルを征服しました。1922年までオスマン帝国の首都となりました。

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イスタンブールは、古代ギリシャローマ帝国ビザンティン帝国東ローマ帝国)、ラテン帝国(ローマ・カトリック教)、オスマン帝国と数々の歴史を持っている場所です。

 

メフメト2世で今のイスタンブールの形へ

メフメト2世がコンスタンティノープルを征服する以前、オスマン帝国は1326年ブルサ、1366年エディルネを首都としていました。

ブルサはオルハンが征服し、エディルネはムラト1世(オルハンの子)がエディルネを征服しました。

 

ブルサ・エディルネの時代の首都は、「軍団の拠点」から定着した「宮殿」という意味に変化していった場所でした。

政治、軍事、行政、スルタンの住居などの総合的な宮殿の原型を成していました。

 

メフメト2世がコンスタンティノープルを征服し、「軍団」から「帝国」という国家体制を整えていきました。

特に、新宮殿のトプカプ宮殿はメフメト2世の考え(コンセプト)を持って作られました。 

 

さて、ビザンティン帝国オスマン帝国の攻防戦で、イスタンブールは再建する必要がありました。

まず、利用できる建造物はそのまま使用されました。例えば、アヤソフィアをはじめ、聖堂や教会はジャーミーに転用されました。

次に、減ってしまった人口を増やすために異教徒との共存を図りました。ギリシャ正教徒、カトリック教徒、アルメニア教徒、ユダヤ教徒などの移住を促しました。

常設市場(グランドバザールなど)、ジャーミーを中心としたキュッリエ(施設複合体)、道路、水路、宮殿などが建設されました。

 

メフメト2世の時代に、イスタンブールは新たな街として再生しました。

 

まとめ

イスタンブールは数々の歴史を持っていて、それは今も発見され続けています。

メフメト2世が再生した街のイスタンブールも見所満載です。

次回よりメフメト2世のトルコ美術を紹介したいと思います。

 

メモ

■スレイマン1世のときのイスタンブール(マトゥラクチュ・ナスーフの細密画)

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写真引用:Ottoman master Matrakçı Nasuh to be commemorated by UNESCO - ARCHAEOLOGY

 

体感できる場所

トルコ

■イエニカプ

フェリーターミナルのあるこの場所付近で、マルマライ建設時に遺跡が発見されました。

アヤソフィア

現在美術館になっています。外観はミナレットのあるイスラーム寺院ですが、内部はキリスト教のモザイク画を見ることができます。

 

■現地オプショナルツアー

24時間オンライン予約可能★世界中のオプショナルツアー取扱VELTRA :現地オプショナルツアーが多数あるウェブサイトです。イスタンブールをガイド付きで回るのにオススメです。ちなみに検索時は「ヨーロッパ」カテゴリにトルコはあります。

日本 

トルコ料理

【一休.comレストラン】トルコレストラン サライ銀座店 イスタンブールを旅行した気分になれるトルコ料理のお店。店内の壁のイスタンブールの絵が風情があります。

 

 

参考

講義

  • ヤマンラール水野美奈子『トルコ美術の見どころ入門』第4回(2016年5月14日)、第5回(2016年6月11日)@ユヌス・エムレ インスティトゥート東京

書籍

 

 

 

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